きっかけは職場健診
こんにちは。
手術から約4週間が過ぎた今日この頃ですが、首元の腫れが引かないまま、依然休職中です。
発熱など諸症状はないものの、未だにリンパ液が漏れ出ている関係で気管が圧迫され、ときどき息を吸う最後のほうが苦しくなることがあります。
医師によると、胸液(最大のリンパ管)から液が漏れ続けているとのこと。
元の状態に戻るには、まだしばらく時間がかかりそうです。
さて、今日はわたしの甲状腺がんが見つかった経緯について書いていきます。
きっかけは、毎年の受診が義務付けられている健康診断(職場から費用補助が出ます)でした。
身長、体重、視力、聴力、血液検査等の、ごく一般的な検診プランを受診しましたが、医師の問診の中で首の異常を言われました。
問診室をノックして入室した瞬間、女性の医師が「あれ?首の右側が大きいね」と言いながら私の首の前面を触り始めました。
自覚症状は何もないし、鏡を見ながら説明してもらっても、どこが大きいのか自分ではまったくわかりませんでした。
ですがその先生は、「もしものために、急がなくて良いから専門医で検査してください、紹介状を書いておきますね」と前のめりな姿勢でした。
というのも、これまでに先生が紹介状を出した3人のうち、1人の方が癌だったそう。
家族歴もないし、まさかね〜と思いながらも、安心のために専門医を探して、その日のうちに受診することにしました。
「甲状腺 鹿児島」で検索して出てきたクリニックに電話予約をし、たまたま休みだった夫に同行してもらい来院しました。
検査内容は、
・血液検査(主に甲状腺分野の項目)
・頸部エコー
・穿刺吸引細胞診
でした。
来院して受付で紹介状を渡すと、すぐに採血室に入りました。
このクリニックでは、採血結果が30分後に出るので、待っている間にエコーと細胞診をしました。
穿刺吸引細胞診とは、首に針(やや太め。献血の針と同じぐらいかな?)を刺して、調べたい腫瘍の一部を採取して検査に出すというものです。
私は、乳腺の細胞診は経験がありますが、甲状腺の細胞診は初めてでした。
く、首に針を刺すの…?!と恐怖でいっぱいでした。
エコー室のリクライニングチェアに座り、顔を天井に向けた状態で、医師がエコーをあてながらリアルタイムで画像を見つつ、当該箇所に針を刺します。
「少し痛いですよ〜」と言いながらこちらが覚悟を決める暇もなくブスッと刺されました。
おや、、意外といける…!?と思いながらも、やっぱり首だから痛いし、予防接種みたいに一瞬で終わるわけじゃないので、両手にギュッと力を入れて耐えました。
麻酔しない時点で、それほどの痛みではないんでしょうけども。
針を刺している間、隣についてた看護師さんが私の肩に手を置いててくれました。
細胞診自体は、5分間ぐらいだったかと思います。
針を刺したところに、看護師さんがシールを貼ってくれました。
細胞診の検査結果は2週間後です。
血液検査の結果も出ましたが、基本的に良好でした。
若干、橋本病の気配があるそうですが、薬や治療は必要なく、大したことはありません。
問題は、検査に回す細胞のほうです。
エコーの時、検査技師さんが「まぁ大丈夫だと思いますよ〜」と言っていたし、どうせ良性で経過観察になるだろうと思っていました。
ただ、もし癌だったら…?という思いが頭の片隅に残っていて、帰りの車内で甲状腺の癌について検索しまくったのを覚えています。
正直、死ぬのか…?という怖さよりも、妊娠できなくなるのか…??という思い込みのほうが先行して、頭の中で渦巻いていました。
結婚3年目で、そろそろ子どもが欲しいと思い始めていた時期でした。
まあ、結果は待つしかありません。