甲状腺乳頭癌とは
こんにちは。
さっそくですが今日は、わたしがかかった病気について書いてみたいと思います。
先生から電話を受けた2日後、わたしたちは家族で来院し、検査結果について詳しい話を聞きました。
先生は、穏やかな口調で伝えてくれました。
病名は、甲状腺乳頭癌。
ステージ1で、いわゆる早期発見でした。
たったの直径4.5mmの悪性腫瘍で、エコーでも見落とすぐらいのサイズということでした。
(術後の病理検査でわかったことですが、リンパ節への転移もありませんでした。)
そもそも甲状腺とは、蝶が羽根を広げたような形の小さな臓器で、喉仏の下あたりにあります。
自分から向かって右側の羽根を右葉、左側を左葉と呼ぶみたいですが、わたしの場合、悪性腫瘍は右葉だけにあることがわかりました。
癌と聞くと、余命はどうなるのかな…辛くて長い治療が始まるのかな…髪の毛が抜けていくのかな…などとイメージが先走ってしまいますが、数多くある癌の中でも、甲状腺乳頭癌はある意味で「癌らしくない癌」と言われているようです。
というのも、若いほど進行が遅く、非常に予後が良いというのです。
むしろ癌と気付かないまま生涯を終える方も少なくないそう。
なので、周囲の方から「早く見つかってよかったね」と声をかけてもらうこともありましたが、必ずしもそうとは言い切れないのかな、と思うこともありました。
ただし、甲状腺の癌には数種類あり、乳頭癌以外の癌もいくつかあります。
その中には、進行が早いものもあるため、予後が良いと一概には言えません。
予後が良いといわれる乳頭癌だとしても、腫瘍の大きさや位置、リンパへの転移等によっては緊急で手術が必要な場合があるそうですが、わたしの場合は、急いで手術しなくても良さそうでした。
ここまでの話は、先生から聞いたものと、自分や家族があれこれ調べてわかったものが混ざった情報です。
今まで病気と無縁だったわたしや家族は、それはもう必死であれこれ調べました。